8月9月になっても真夏日が続くと「夏っていつまで?」「秋っていつから?」そんな疑問も出てきちゃいますよね。実際、2025年8月下旬の段階では、10月まで真夏日が続くともいわれています。
秋の期間が短くなる、つまりは夏から冬への移行が急激になってしまう場合も!!
そこで、今回はネッツビーの毛髪診断士なべが、夏が長引く・秋が短くなることで考えられる髪や頭皮への影響と対策を解説します。
秋は”夏のダメージ”回復期間
まず、お伝えしたいのは「秋は夏のダメージを回復する」期間だということ。

夏の紫外線や汗・皮脂によるダメージは蓄積され、すぐに影響として現れず、しばらくしてから抜け毛や頭皮トラブルなどとして気づきやすくなります。秋のあいだに夏のダメージが回復しきれず、冬に持ち越してしまうと、寒さや乾燥といったダメージで髪や頭皮はさらに深刻な状態に。
冬は寒暖差や気温低下で頭皮の血流が悪くなり、髪に栄養が行き届きにくくなるため、冬になる前に、ダメージ回復+栄養チャージが大事なんです!!
夏が長引く時のヘアケア・スキンケア
真夏の天候が9月~10月にも続いている場合、ケアは夏と同じで構いません。カレンダー上で秋になっているからとはいえ、油断せずに真夏と同じケアを行いましょう。
- UVケアを継続。帽子や日傘、UVスプレー等で紫外線対策をして、髪や頭皮を守りましょう。
- 頭皮が火照っているときはクールアイテムを活用。クールスプレーや保冷剤でケア。
- 屋外での日差し・屋内の冷房などにより髪や頭皮が乾燥しやすいので、トリートメントなどで保湿が大事。
- シャンプーのしすぎは頭皮トラブルのもとに。汗をかいたり皮脂汚れが気になるからといって過度なシャンプーはNGです。かゆみやニオイが気になるときは、スキャルプシャンプーがおすすめです。
- ヘアケア同様、UVケアを継続。
- 乾燥するとバリア機能が低下してしまうので、保湿は常に心がけてください。とくに、夏向けのアイテムで汗や皮脂をすっきり洗い流したあとは、必ず保湿を忘れずに!
- 夏の疲れが肌にも影響をおよぼし、肌トラブルが表面化してきやすくなります。生活リズムや食事を整えるなどして、身体の内側からも秋冬に向けたケアが大事です。
秋が短くなることで考えられるダメージ
夏のような気温が続くことにより、秋の期間が短くなり、夏~冬への移り変わりが急激になった場合、次のような影響が考えられます。

【抜け毛・細毛】
夏のダメージが蓄積され、もともと秋は抜け毛が増える季節です。通常必要な回復期間(秋)が短くなってしまうと、ヘアサイクルが乱れたまま、冬に入りダメージはより深刻に。ダメージの残った頭皮環境だと健康的な髪を育てられず、抜け毛や細毛の原因に。
【髪のごわつき】
紫外線によるキューティクルの損傷、乾燥による髪内部の水分不足。さらには、キューティクルが損傷してくることにより、髪内部の水分や栄養分が流出しやすくなるのでWダメージも。枝毛・切れ毛はもちろん、ごわつき・ひろがり・うねりが出やすくなります。
【フケ・かゆみ】
夏の日差しや冷房による乾燥から、回復期間が短いまま、冬の空気や暖房による乾燥のダメージはできるだけ避けたいいですね。肌や頭皮のバリア機能が低下したままで冬になってしますと、通常よりダメージは深刻に。
肌の正常なターンオーバーは28日前後で、正常なサイクルで剥がれ落ちた角質層は正常ならば目視できないのですが、乱れたときに剥がれ落ちたものは、いわゆるフケというかたちで目に見えます。また、バリア機能が低下していることで、外部刺激に反応しやすくなり、かゆみにつながります。
※加齢とともに、ターンオーバーの期間は長くなるため、回復にかかる時間も長くかかるようになります。
【頭皮の血行不良】
気温が下がると血行が悪くなり、毛根に栄養が届きにくくなります。栄養をチャージしようとしても届きにくいのではもったいないので、スカルプブラシや指の腹などでマッサージする習慣をつけましょう。
【肌のくすみ・シミ・ハリ低下】
夏の紫外線ダメージによる肌トラブルは回復しきれていない場合、そのまま残る原因に。肌の状態や季節に合わせてスキンケアアイテムを見直すことも大事です。
やっておくべき4つのこと
まだ暑い時期ですが、次のことを習慣化しておくのがおすすめです。
- 一年を通した紫外線ケア
- 季節に合った保湿ケア
- 頭皮マッサージ
- 質の高い睡眠と食事

夏に紫外線対策していても、日焼け止めを使い切ったタイミングでやめてしまう人も多いと思います。SPF50+ PA++++などの数値が高いものを選ぶ必要はありませんが、一年を通して紫外線は降り注いでいるので、日焼け止めを使用したほうが◎です。髪に関しても、カラーの持ちがよくなったりダメージを軽減できるので、ぜひ継続しましょう。
秋から冬は、空気の乾燥が進みます。夏の保湿アイテムよりもさらに保湿力を高いものを選びましょう。場合によっては、普段のシャンプーから保湿力の高いモイストタイプ(しっとり)に変えてみるのもおすすめです。
健康的な髪を育てるなら、頭皮マッサージの習慣が大事です。抜け毛や薄毛、白髪が気になってきてから使い始めるよりも、予防習慣として取り入れても◎。年齢を重ねてもキレイな髪を維持してる方のお話を聞くと、白髪や薄毛が目立ってくるよりも前にスカルプケアを取り入れてる方が多いです。
また、マッサージすることで立毛筋が刺激を受けるため、ボリュームアップ効果にも。
食事と睡眠、大事ですね。食事はバランスがポイントです。髪や肌にいいからといって、同じものをたくさん摂取するよりも様々な栄養素をバランスよく取り入れる方が大事といわれています。

健康的な髪を育てるなら、元となる良質なタンパク質やアミノ酸の摂取が大事です。また、ビタミンやミネラルなども毛髪を作るうえで大事な栄養素です。

まとめ
暦の上では秋でも真夏日が続く場合は、夏のケアは継続し、プラスして、夏のダメージケアと保湿の強化を行いましょう。年々、夏の時期が長くなってきていて、体調管理なども大変になってきています。夏のダメージを冬まで持ち越さないように「秋=ダメージ回復期間」と捉え、保湿や栄養補給、マッサージなど丁寧なケアをこころがけましょう。
